こんにちは、hirokoです。
2月5日は奈良まほろば館の無料のワークショップ、「自分で作る和漢の香りのおふろ」と「にほい袋づくり」に参加してきました。材料を混ぜるだけのとても簡単な工程で、入浴剤の方は15分、にほい袋の方はたった5分でできました。
目次
自分で作る和漢の香りのおふろ
日本の生薬を使った、入浴剤作りでした。
材料には
葉類としてはよもぎ、大和当帰葉、柿葉、桃葉、紅花(これだけ花)
刻みとしてはヒノキ、肉桂、ミカンの果皮、生姜
を使いました。
作り方はカップを2つ用意して、まずはかさましでもあるよもぎをカップ一杯に入れて、スプーンで押さえて半分にまで圧縮します。あとはその上に葉類を組み合わせてカップ一杯まで入れます。この時、紅花はお湯に浸すと赤
い色が出るので量はあまり入れ過ぎないほうが良いです。浴槽が汚れるかもしれないといって入れない人もいますが、一つまみぐらいなら大丈夫だと思います。大和当帰葉はセロリの様なにおいがするので、好みによって量を調整すると良いですね。
もう一つのカップには刻み類を組み合わせてカップ半分にまで入れます。
この2つのカップに入ったものを1つの不織布袋に入れて口をしっかり縛ったら出来上がりです。
湯船の入り方が書いてあったので引用してみます。
バスタイム
①入浴剤をバスタブに入れます。(入浴前早めに入れておく。)
②足を軽く曲げて座り、あご、首、肩の力を抜きながら、背中を丸くして下腹部をへこませて息を吐きます。
③和漢植物の香りを吸い込みながら、胸を大きく広げ、あご、肩を軽く上げ、少し背を反るようにして、肺の隅々まで酸素を送らせるようにイメージします。
④大きく息を吸ったら、またゆっくり背を丸めて、お腹の底から息を吐きます。
これを数回繰り返します。
におい袋づくり
こちらも混ぜるだけの簡単な作り方です。
材料は香りの良いモノになるので、入浴剤とは異なります。
白檀、桂皮、龍脳、大ウイキョウ、丁子、山奈(さんな)、カッコウ、甘松(かんしょう)、安息香です。
白檀はおのずと知れたお線香の香りでとても高価です。
桂皮はシナモンのことで、甘味系お香のアクセントになり、薬用では芳香性健胃、鎮静、鎮痙効果があります。これだけ入浴剤の肉桂と同じものです。
龍脳は半透明の結晶ですが、墨のにおいの元です。爽やかな香りだけでなく、防虫剤、防腐剤の役割もあります。
大ウイキョウはスターアニスのことで、中華によく使われる八角のことです。薬用では芳香性健胃で使われます。
丁子はクローブのことです。防虫、防腐、健胃効果があります。
山奈はショウガ科で芳香性健胃や消化促進作用があり、カレーのスパイスとしても使われます。防虫効果もあります。
カッコウはパチョリのことです。夏季の胃腸症状に良いほか、防虫効果や他の香りを長持ちさせる効果もあります。
甘松は配合することで香りに厚みとコクを加え、鎮静効果や催眠効果もあります。
安息香はエゴノキ科の樹脂で、バニラの様な甘い香りがします。
こうして見てみると、防虫、防腐や健胃効果を持つものが多いです。
終わりに
入浴剤は使ってみると、少し黄色~黄土色のお湯になりました。大和当帰のセロリの様な香りが強いものの、穏やかな香りでした。お風呂上りにも何となく腕から香りがして良い感じでした。お勧めは衛生面の上からも1回で使い切りですが、実際は1回使ったら干して、次の日も使う人が多いようです。自分で混ぜた愛着のある入浴剤でした。
頂いた入浴剤のレシピの裏側には、東大寺の建立を進言した聖武天皇の皇妃の光明皇后が住まいとした法華寺に蒸し風呂を作ったことが書かれていました。これに薬草が使われます。今でも6月には施浴体験ができるそうです。
やってみたいですね!
におい袋の方は白檀やシナモンの香りが強い物を作りました。衣類の引き出しに入れていますがそれほど香りは移ってはいません。こちらも自分で作ったということで大満足です。
今回のこのワークショップは奈良の漢方の商品のプロモーションではあると思いますが、無料で経験させてもらってとても楽しく有意義な時間でした。奈良は薬が発祥した地だったんですね。またこういう機会があれば是非行ってみたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました(^.^)
こちらもよろしくお願いします↓↓↓