こんにちは、hirokoです。
6月1日に両親と初めて大阪・関西万博に行って来ました。高齢者と一緒の万博行き。たくさんの情報がありますが、私が経験したほんの一部をご紹介します。
目次
万博情報
・会場の地図ー友人に教えてもらいましたが、辻 義隆さんという方が作っている地図が見やすいです。InstagramでもXでも投稿されていますが、パビリオンの場所に直接名前が書かれていて、それぞれ先着なのか、自由入場なのか、事前予覚なのか、予約なのかなども分かる、とても見やすい地図です。私はA4の紙にカラープリントして行きましたが、うちわに貼り付けるための形もあり、便利そうです。是非万博に行く前にチェックしてみて下さい。
・色んなパビリオンにスタンプがあります。万博に行く前にネットなんかで「公式スタンプパスポート」を購入しておくとすぐに使えて便利だと思います。私は現地でスタンプがあることを初めて知って、このパスポートはもってなかったのでスタンプは押していません。
・会場は結構日差しが強いです。帽子や日傘、アームカバー、日焼け止め、首を覆うためのモノ、サングラスなどがあると良いです。また、列に並ぶために持ち運べる椅子があると楽です。もちろん熱中症対策のために水や塩分も必要です。マイボトルを持っていって無料の給水ができる場所もありますが混んでいたりします。
・万博GOのアプリを携帯に入れておくと待ち時間を教えてくれて便利です。最近、万博の公式サイトにも入っているかもしれませんが。
・会場内は現金を使えません。主にクレジットカードや電子マネーを使うことになります。私の親のような高齢者はクレジットカードを持っておらず、電子マネーと言っても銀行のキャッシュカードだと思っていました。ただ、電子マネーとしては交通系ICカードも使えるし、これも持っていない場合はプリペイド型電子マネーに現金をチャージして使うこともできます。
・当日でも1人なら予約ができるので、ずっと携帯を使うことになります。紙の地図もないので携帯で見るか、時々見かける地図を見るのみです。バッテリーチャージャーは必須です。それから会場にはフリーwifiはありません。私は古くてバッテリーがもたないと思ったので、携帯を新しいモノに買い換えました。そして、パケットもくうので、パケ放題にして良かったです。
チケット
私は前売り券を万博が始まる直前に買いました。前期の間に1度だけ入れるチケットで、大人1枚5000円でした。普通に支払うと全体の会期中の1日券で7500円です。
行ってみて思いましたが、できたら何回か行きたい場所なので、複数回入れる入場パスを買えると良いなと思います。
チケットは電子チケットなので、公式販売WEBサイトの「チケット購入」から買います。紙チケットというのもありますが、手数料が発生します。また、来場日時は予約しておかなければなりません。
交通
会場には電車やバスや自家用車などで行くことができます。
電車の最寄りの駅は夢洲駅(ゆめしまえき)で、会場の東ゲートから歩ける距離にあります。また、バスで行くと会場の西ゲートに着きます。どちらかというと、西ゲートの方が空いているようです。
私は奈良県から行ったので、行きは万博会場に直通のバスがある、奈良交通に予約して行きました。出発場所はJR奈良駅、西大寺駅、近鉄大和八木駅発の3ヵ所があり、JR奈良駅・大和西大寺駅発の「奈良万博会場線」と近鉄大和八木駅発の「八木万博会場線」の2路線があります。直前に予約してもらったので、家から一番近いJR奈良駅からの1便目の7時の便は取れませんでした。代わりに10時20分大和西大寺駅発の2便目に乗って、会場には11時20分に着きました。万博の入場の日時の予約では、時間が1時間ごとになっていたので、6月1日11時と予約しておきました。
このバスは万博会場までは乗り換えなしで行けるのでとても快適でした。値段は電車とほとんど変わりなく、時間は早いぐらいだと思います。
昼行高速バス「大阪・関西万博会場線」 | 奈良交通公式ホームページ
予約のための抽選
パビリオンとイベント観覧には予約が必要なものがあります。事前予約は来場の2ヵ月前と7日前の2回、空き枠予約(先着順)は来場予約日の3日前~前日の午前9時まで、また当日でも入場してから10分以上経過してから予約ができるものがありました。
今はっきり分かりましたが、当日は1枠分だけの予約しかできなかったようです。道理で、3人で予約しようとすると、予約人数が多すぎるような警告が出て予約できませんでした。
今回は直前で万博に行くことに決めたので、2ヵ月前の抽選はできませんでしたが、その後の抽選は1つも当たりませんでした。
昼食
最初はどこで食べようかと楽しみにしていましたが、混んでいて並ぶだけでも1時間はかかかると聞いたので、当日の会場までのバスに乗る前におにぎりを買って持って行きました。座る場所は沢山あると聞いていた割にはベンチなどもいっぱいでした。一応レジャーシートも持って行ったのですが、空いていた「静けさの森」ゾーンの日の当たるベンチに座りました。
入った場所
1. 大屋根リング
階段、エスカレーター、エレベーターで上ることができます。上は2段の道になっていて、花が植えられています。会場全体を見渡したり、海が見えたりして気持ち良いです。母はここだけ歩ければ良いと思っていたようですが、入場券代を払っているので私は気がすみませんでした。確かに、テレビでは高齢者が大屋根リングだけ歩ければよいようなことを言っていました。
2. コモンズD
コモンズはAからEまであり、いろんな国の狭いパビリオンが寄せ集まってできています。比較的空いています。Dにはキューバ、コンゴ、ブータン、マダガスカル、ラオスなどの国が入っていました。中でも、パキスタンでは床も周りも岩塩でできていて、ちょっとした列ができていて良かったです。国によってはその国の食べ物やグッズを売っています。
私は西アフリカの古代雑穀である「フォニオ」というスーパーフードのレトルトのトマトリゾットを買ってもらいました。まだ食べていませんがどんな味なのか楽しみです。
3. コモンズE
他のコモンズのように複数の国が入る予定だったのが使われなくなり、今は「万博漫画展」をやっています。最後の2作品はいがらしゆみこさんのキャンディキャンディでない作品や、ひみつのアッコちゃんだったのは良かったです。
4. カンボジア館
両親がボランティアをしていた国なのでなじみがあって入りました。ちょっと遺跡を再現したようなモノがあったり、お土産も売っていました。
5. ヨルダン館
友人に砂漠の砂の上を歩けるのがひんやりしていて良いようなことで勧められました。列ができていて2時間待ちとなっていましたが、実際は30分で入れました。まず入った所で壁に映されたた映像を見ながら説明を受けます。次に靴を脱いで、靴下のままか裸足になって砂の上を歩いたり座ったりして、また説明と映像を見て終わりです。私はひんやりしていてまあ良いなと思ったのですが、母は砂の上を靴下のまま歩いた瞬間に嫌になったみたいですぐに外に出ようとしました。この砂はこのパビリオンにやってくる前に洗って天日干しをしてあるのですが、その後色んな人が歩いたところなので嫌だったのかもしれません。人によって感じ方は様々なんだと思いました。
この他にもカフェでお茶したり、死海の塩を使ったマッサージなども体験することができます。
スタッフの話では毎週人気のパビリオンのランキングが出るそうですが、アメリカ館やフランス館などのお金をかけているところは上位にきていて、ここヨルダン館は小さいのに8位だったそうです。私はこのパビリオンに入れて良かったと思っています。
それから、お金をかけているのならアメリカ館やフランス館には入れると良いですね!
6. アメリカ館
アメリカ館は人気なのに予約はなくて並ぶのみのパビリオンです。私たちは2時間待ちの所、ちょうど2時間並びました。最初の1時間でかなり入り口近くまで行きましたが、中国語か英語の列や、車いすの人?のための3列になっているようで、何だかんだ時間がかかりました。
まず、建物の外には巨大なLEDのスクリーンがあり、各地方の特徴をとらえた映像を見せてくれます。中に入るとこの続きやパフォーマーたちの映像などもあった後、最後は私達自身がロケットに乗って旅行をするような体験ができました。母はこれを体験してやっと、万博らしいパビリオンに入ったと喜んでいるようでした。
出口近くには、前の大阪万博でも展示していた、月から持ち帰った石が展示されていました。大阪万博にも行った両親にしたら、とても懐かしく思ったと思います。
7. 大阪ヘルスケア
25年後の自分の映像を作れるのでとても行きたかったのですが、予約は当たりませんでした。
それでもあきらめきれなくて、パビリオンに行ったら、予約なしでも入れる場所がありました。ちょっと列に並んだら、まずはIPS細胞からできた心筋シートを見ることができました。3ヵ所で見ることができますが、ガラスの容器に入った厚さ0.1mmシートがドクドクと波打ちながら動いているさまは、頭も内蔵も何もないのに生きているのがとても不思議でした。これを心臓に貼り付けて心臓の拍動を助けます。
どのパビリオンにあるのか覚えていなかったので、思いがけずに見ることができてとても嬉しかったです。
次に人間洗濯機を見ました。人が中に入って洗われていましたが、中の様子は見られませんでした。その代り、洗った後に出てきた人は頭なんかが濡れていてタオルで拭いていました。
私は体を洗うのが面倒なので、こんな機械が家にあれば将来良いなぁと思います(笑)
8. アオと夜の虹のパレード
海に面した大屋根リングの内側のウォータープラザでやっていた噴水パレードです。今はレジオネラ菌が見つかって中止しています。
これも抽選で外れて、大屋根リングから横の位置で見ました。実際は正面からだと噴水だけでなくその後ろに映し出された映像もしっかり見られるので、横や後ろからの位置は良くなかったです。ストーリーは分からなかったのですが、それでも噴水が色んな色に染まり、綺麗でした。
9. ドローンショー
21時頃だったか、東ゲートから夢洲駅に向かって歩いている時に見ました。毎日1000機のドローンショーをやっているそうです。どんどん形が変わっていって、東京オリンピックでのショーををテレビで見たのが、実際に見られてとても感動しました。
ギャラリー
アメリカ館
終わりに
未来を意識しすぎて、入場チケットなどをネットから買って、列を作らないためにパビリオンの入場を予約制にするとか、支払いを全てキャッシュレスにするとか、高齢者には全然優しくない万博だと思いました。便利なようでかえって不便で分かりにくいシステムだと思います。
記憶がすぐになくなり耳の聞こえない父と、最後に夢洲駅に向かう道ではぐれてしまいました。父が母に電話しても聞こえないから何も言えない。でも、夢洲駅改札近くで発見してほっとした事件がありました。
大屋根リングを歩いていた時に、父が「こんな所ばかり歩いていてもしょうがないだろう。どこか入らないと!」と言ったときは一瞬、どこで何をしているのか把握できたようで、正気に戻ることもあるのだと嬉しい気持ちになりました。後でドクターに聞きましたが、万博に言った記憶はないかもしれないけど、感情だけは残ると言われたので、楽しかったと記憶に残っていれば嬉しいです。
万博に行く前は何だか情報が少ないし、東京からは遠いし、行っても行かなくても良いと思っていましたが、やはり行って良かったと思います。父のような人でも一瞬でも正気にさせるほどインパクトのある経験だったと思えたのも良かったです。
また機会があるならもう1回万博に行きたいです。今度は是非何か予約の抽選に当たりたいです。これで、1人で行っても楽しめそうなことが分かりました。
最後の最後に大切なことを忘れていましたが、今回は高齢者2人を連れての万博でした。何も知らない2人を前に、自分のペースで動いたのは反省点です。休憩やトイレも気にしないまま、1日に2万歩以上歩いてしまい、私自身、股関節が痛くなってしまいました。トイレの位置やタイミング(高齢者になるほどトイレに行く回数は増える)、適度な休憩を入れることは大切だったなぁと思いました。2人とも1日中元気でいてくれたのは幸いでした。
(令和7.7.7. 加筆修正)
最後までお読みいただきありがとうございました(^.^)
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