こんにちは、hirokoです。
8月30日にWho is Banksy? (バンクシーって誰?展) を見てきました。
ニューヨークにも作品はあるはずですが、帰国間際に見に行ったCony Islandに、あったはずのモノはなくなっていました。
目次
バンクシ―とは
イギリスのブリストルで活動を開始したストリート・アーティストです。いわゆる壁に落書きをする人(グラフィティ・アーティスト)なのですが、紙の作品もたくさんあります。実際に壁に落書きをするのは違法だったりするので、短時間で描き上げるためにステンシルの技法を使っています。また逮捕されないために顔は公表されておらず、サルの被り物をしたような本人の姿はあるという、謎のアーティストです。
壁に描いた作品は時には消されたり、壊されたりして今は残っていないモノも多いです。
Who is Banksy?展情報
東京、天王洲にある倉庫で開催されている展覧会です。紙の作品は個人所有の本物で、大きなものは実際にあるモノを再現しています。倉庫の特徴を利用して、街並みや作品が原寸大で立体的に作られているので、見ていてとても楽しいです。今回はロンドン、ニューヨーク、パレスチナの作品を再現しています。
場所:寺田倉庫G1ビル 東京都品川区東品川2-6-4
チケットはインターネットで予約して行くのが良いですが、当日券もあることもあります。
写真撮影はできますが、一部レコードのジャケットなんかは多分著作権の問題で撮影できません。
会場の様子と感想
まず、1階の入り口にある、スプレー缶をイメージした大きな宣伝のオブジェが可愛いです。私は展覧会アンバサダーをしている俳優の中村倫也君が解説している音声ガイドを借りて回ってみました。最初からいきなり、くしゃみで入れ歯が飛んだおばあさんの絵が出てきたり、電話ボックスに潜むスパイの絵が出てきたり、ネズミがちょろちょろしたり。。。何が出てくるのか楽しみながら回ることができました。
私が気になったのはやはりニューヨークのエリアです。それから、パレスチナのエリアは戦争も関係しているのでとても印象的で考えさせられました。
もっと作品を見たい方は、インスタグラムでBanksyをフォローすると良いです。
私が考えている芸術とバンクシ―が支持されるわけ
日本人は印象派の絵が好きですよね。日本に来る絵も印象派のモノが多く、旅行のガイドブックの美術館紹介のページにも印象派の絵はどこにあるのかが書いてあることが多いです。でも最近はフランスやニューヨークなど世界の美術館を見てきてやっと、印象派以外にも素敵な作品はたくさんあることに気が付きました。
私にはモダンアート(近代美術)の作品を作っている芸術家の友人がいます。最初ははっきり言って、モダンアートは何なのかよく分かっていませんでした。というか、美術、芸術とは何なのか分かっていなかったんだと思います。今は大分理解が進みました。
確かに印象派の作品を見ていると、とても綺麗で洗練されていてうっとりするものが多いです。見る人の心に安らぎを与えることもその意味なのでしょう。私の考える芸術とは、高い技術力を見せるだけでなく、それを通して気持ちや心情などを伝えて昇格させたモノだと、今は思っています。美術などだけでなく、音楽も同じです。そういう目で見ると、バンクシ―の作品はとても綺麗なイラストだと思います。そして、それと同時に、芸術に必要な反資本主義や反権力などの政治的な心情や、最近なら新型コロナに対する警鐘なども表しています。
彼の考えはとても分かりやすく表現されていて、なかなか社会の中では言えないけど、同じ気持ちを秘めているからこそ、たくさんの人達に支持されているのだと思います。日本では芸能人が個人的にどの政治家を支持するとか、自然環境に対してどう思っているかとかほとんど何も言いませんが、外国の歌手なんかは自分の考えを歌にしたりしているところなども似ていると思います。
終わりに
Who is Banksy?展は日本にはあまりない、立体的な展示会でした。私は彼のイラストが好きです。そして彼の作品を通して、日本人も社会情勢などに対してどう思うのかを考える癖をつけるようになっていけば良いなと思いました。
私はニューヨークに滞在中の最後の方になって、バンクシ―の作品を探そうと思いましたが、結局本物を見ることが出来なかったのが非常に心残りでした。この会場にはニューヨークのどの辺に彼の作品があるのかを示す地図があったので、それを頼りに、次回は彼の作品を探す旅もしてみたいと思っています。
この作品展、楽しくてとてもお勧めですよ。それから、中村倫也君の声も解説も良かったです(^^♪
最後までお読みいただきありがとうございました(^.^)
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