こんにちは、hirokoです。
今日は初めて受けた大腸の内視鏡検査 (Colonoscopy) について話します。
内視鏡検査をするに至った原因は先日の記事にあります⇊
実はニューヨークに滞在しているときから何回も検査や結果を想像し、恐怖に陥っていました。幸いなことに、ニューヨークに住んでいる友人が何回も検査をしているので体験談を話してもらっていました。ニューヨークの聞いた内視鏡の仕方もご紹介したいと思います。
目次
大腸の内視鏡検査とは
肛門から長い内視鏡を入れて腸内の様子を見る検査です。ポリープや病変があれば内視鏡の先で切り取り、病理組織検査をします。
15分から30分かかると思うのですが、私は手術室に入ってから1時間後に目を覚ましました。
日本の場合
その病院によって様々なようですが、色々な面でアメリカに比べて日本は遅れていると思います。
私の罹ったクリニックでは以下の3つの方法から選ぶことができました。
・寝ているうちに検査を済ませたい
・鎮静剤を最小限にしたい
・一緒にモニターで腸内を見ながら検査をしたい
3番目のモニターを自分で見るということは鎮静剤を使わないかもしれず、人によっては腸の形から痛みを伴うこともあります。
ニューヨークの場合
友人に聞いた話によると、検査は寝ている間に終わるそうです。多分、日本の様に選択の余地はないのだと思います。友人には確か「違和感を感じる」だったか、「苦痛を伴うようなこと Uncomfortable (気持ちのよくない) ことをするわけないわよ!」と言われてしまいました。よく我慢を強いられるのは日本特有の様な気がします。
(2021.01.11 修正)
内視鏡検査の前日


検査を受ける前日から準備が始まります。
まず1日分の食事ですが、自分で用意しても良いのですが、せっかくだから検査食を試してみることにしました。自分で用意するとなると検査に支障が出ないように、食物繊維や脂肪分などの消化が悪い物が余り入っていないものではないかと思います。
私の検査は12月26日だったので、必然的にクリスマスディナーは検査食でした(泣)。ところが落胆する物ではなかったです。クリスマスには全く関係ない料理でしたがこれが美味しかったのです。
私の食べたものはグリコから出されている、「エニマクリンeコロン」という、大腸内視鏡、大腸CT用の検査食でした。



朝食ー鶏と卵の雑炊、昼食ー大根とじゃがいもの鶏そぼろあんかけ・白がゆ、夕食―煮込みハンバーグ・白がゆでした。
朝食は普通に美味しい雑炊、昼食はあまり鶏そぼろが入ってなくて、多めのあんかけでごまかしているような食事、そしてとても良かったのは夕食でした。ハンバーグと書いてありますが、肉感がない、ソーセージの様なハンバーグでした。そして、この味が最高に美味しく、おかわりをしたいほどに良かったです!検査食だからといって、我慢する必要はなかったですよ!
夕食は20時までにすまし、21時には緩下剤のセンノシドを飲みます。
1日中水分は多めに取り、乳製品、アルコールは禁止です。
内視鏡検査の当日
検査は26日の14時からでしたが、9時からマグコロールPという、マグネシウムの入った下剤1800mlを2時間ほどかけて飲んでいきます。
昔はまずいと聞いていましたが、飲んでみたらグレープフルーツの様な味が付いていて、ほぼスポーツドリンクの様な物でした。そういえばかすかに金属の様な味がする、程度のものです。
そして、飲んでから1時間ほどしたらお通じが来ます。下剤を飲んではトイレに通う感じになります。最後の方はほぼ、水だけが出てきている感じでした。この下剤を飲むのも恐怖だったのですが、この間は気を紛らわせるためにNetflixでドラマを見ていました。
特にお腹が痛くなって苦しいとか気持ち悪いとかはないので、恐怖というよりハイの状態の様な感じでした。
内視鏡検査中
私はニューヨークでやっているように、寝ているうちに検査が終わるというのを選びました。
検査着に着替えたら、手術室に移動します。そして、痛み止め、鎮静剤を打ってもらいました。呼吸をみるため指に脈が分かる機械をつけたら脈の音がピッピッピッピッと大きく聞こえ始めます。そして、大きな音だなぁと思っていて次に気がついたら、検査が終わって少し仮眠をとってからの目覚める時でした。お腹にも肛門辺りにも何の違和感もなく、本当にびっくりしました。少しふらつきそうだなぁと思う程度でした。
検査結果
前の記事にも書いたように、結果は腸には何1つポリープもなく綺麗だったということでした。それでも明らかに酷い下痢の症状が出たりするので、多分過敏性腸症候群だろうという診断になりました。
お守り代わりに薬を飲んでみるということになり、「コロネル(一般名:ポリカルボフィルカルシウム)」を処方してもらいました。
3週間分あるのですが、いつ症状が出るか分からない、もしくは、3週間中には症状が出ないこともあるので、症状が出たときに飲むことにします。
もしポリープなどがあれば、切除することになり、簡単な手術扱いになります。1週間ほど飲酒、運動や旅行に制限がかかります。
コロネルという薬
過敏性腸症候群の薬です。日本で使われだしたのは比較的新しいのでまだジェネリックはありません。過敏性腸症候群とは腸には何の異常もないのに下痢や便秘を繰り返す症状で、結局原因はストレスのようです。
アメリカでは子供用の同じ成分の薬が普通のドラッグストアでOTC薬として買えるようです。ニューヨークで下痢の薬は眺めていたのですが、この薬には気が付きませんでした。次回行ったときは探してみようと思っています。
まだ飲んでいないので私にこの薬が合っているかどうかは分かりません。
服薬するときに注意しなければならないのは、
吸湿性が高く、錠剤が大きいので多めの水で飲むということです。もし、のどなどにつかえるとそこでふくらんでしまう可能性があるのです。
まとめ
大腸内視鏡検査を初めて受けました。受ける前は恐怖だと思っていたのですが、鎮静剤を使用するやり方を選んだら、驚くほどスムーズに終わりました。
ちょっと大変なのが下剤を飲んで腸の中を空にすることと、お腹が空いたりすることです。
便通などに違和感を感じていたり、健康診断で精密検査が必要な方は是非早めに受けてみた方が良いと思います。
仕事で患者さんにコロネルを渡していたことはありましたが、実際に自分がその症状だと知って、器質的異常はないのに、症状のひどさに驚きました。自分が健康を損ねて初めて気が付くこともたくさんあるのですね。これからはできるだけ患者さんに寄り添えるような仕事をしていけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました(^.^)
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