アメリカに住んで一年余り、とうとう持ってきたコンタクトレンズの洗浄、保存液が底をつきました。
私はハードコンタクトを使っています。
ということで、薬局にコンタクトの洗浄、保存液を探しに行きました。
まず、日本ではソフトレンズとハードレンズでは違う液を使うので、ハード用を探してみました。
色々な商品で見た結果、
1. soft (hydrophilic) lenses
2. silicone hydrogel lenses
3. rigid gas permeable lenses (RGP)
というコンタクトレンズの種類があり、
1はソフトレンズ(親水性の)ー従来のソフトコンタクト
2はシリコンハイドロゲルレンズー使い捨てソフトコンタクト
そして、なんと3が酸素だけでなく、他のガスの透過性も高いハードレンズでした。
"hard lenses"という物はないんですね。勉強になりました。
ほとんどの製品がソフトレンズ、つまり、1と2だけに対応するものでした。アメリカではほとんどの人がソフトレンズを使っています。
そして、ここからですが、なんと、薬局に置いてあるハードレンズに対応するものはソフトレンズと一緒に使える物だけでした。日本ではソフトとハードでは違うものを使うのでちょっと信じられませんでした。
そこで成分を見てみると、
私の買ったものは Clear Care Plus
で、1,2,3全てのレンズに対応するものですが、
・micro-filtered hydrogen peroxide 3%ー過酸化水素で消毒剤
・sodium chloride 0.79%ー塩化ナトリウム
・stabilized with phosphonic acidーホスホン酸で緩衝剤
・a phosphate buffered systemーリン酸で緩衝剤
・PLURONIC® 17R4ー洗浄剤
・HydraGlyde® Moisture Matrix (EOBO-21®-Polyoxythylene-Polyoxybuthylene)ー特にシリコンハイドロゲルレンズのためのうるおい成分
一方、日本から持ってきた物は、トラベルサイズしかありませんでしたが、
O²ワンオーケア というもので
主成分:
・タンパク分解酵素
・陰イオン界面活性剤
配合成分:
・ポリビニルピロリドン (PVP)ーうるおい成分
・ほう砂ー洗浄剤
という感じで日本の製品は成分がはっきりしないので比べるのが難しいです。
アメリカの製品ではレンズケースの中のプラチナの円盤部分が洗浄液の中の過酸化水素を穏やかに活性化させ、中和することによって、泡を発生させて、塩水に変えます。そしてこれがタンパク質除去をするようです。
使ってみたら、泡が噴き出し、目に見えてレンズが綺麗になっていく効果を実感できました。
日本でもどのレンズでも同じ洗浄剤にすることができるのかもしれませんが、マーケティングのために区別をして売っているのかもしれませんね。
アメリカではハードコンタクトの洗浄液は是非、rigid gas permeable lenses用を探しましょう!!
アメリカで買ったものと似ている製品が日本でも手に入るようです。多分、私の買ったものに比べて、うるおい成分が入っていないだけだと思います。
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